
ゆうやけさん(2020)
外の世界との繋がりを感じるこの部屋は
真っ赤に染まる夕焼けは主役
2020年よりこつこつお手入れし
2024年からは、ここがHAUSのおしごと場になりました
コロナ禍「あさやけさん」と同じマンション内で購入したお部屋。リビング一面に広がる西向きのバルコニーは大阪平野が一望でき、夕日や夜景を眺めながら「外の世界」を感じることができます。
当初は「少し離れて暮らす母が近くに住めたら」とリフォームを計画しましたが、少しずつ気持ちや事情もが変わり、HAUSの二人が気持ちの良い空間を設えることに。寂しい記憶が宿る夕方や夕日を「ええもんに変えたい」という想いから、夕日が映える内装になり名前も「ゆうやけさん」になります。
2024年秋には、和裁の仕事復帰を機に奥の和室を和裁専用の仕事部屋にして、HAUSの事務所も移しました。事務所・仕事場として、仕事を通して社会と繋がる場所です。
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おうちのポイント
母のおうち
母が住めんちゃう?ってイメージ。最初は。近いとはいえ車で15分ぐらい。やったらここにおったら楽やのにって。でも母は乗り気になってくれて、じゃあいい風にリフォームしようって
最初は仏壇もこっち持ってきてとか、どこに仏壇おこうとか。家にあるやつ。そんなんも思って動き出したけど。
結局母の荷物もちょっと持ち込んだりしたけど、もう1回戻して。
自分たちが気持ちのええところ
お手伝いしやすい。簡単にできるようにみたいな考えがやっぱり出てきて、それで内装とか決めるみたいななってたんですよ。クロスの方がいいし、床もつるっとしたすぐ拭き取れるような床の方が便利やしとか、て、考えてたら どうもこう面白くなくなってきてんな。ここはそれにしたらもったいないなってなってきて。途中で変えてんな。ちょっと自分ら気持ちええとこ作ろうって変えて。それから面白なってきてんな。
ゆうやけさん
ゆうやけさんって言いだしたのもこの人で。夕焼けがすごくきれいやぞって。夕方まで作業してると、すごい夕日色に染まるっていうのが。
僕、子どもの頃は鍵っ子で、僕の中でそのちっちゃい頃の夕方ってすごい寂しいイメージがあって。ここは本当にその西日で夕日があって、なんかそれをなんか、いいもんに変えたかったよね。ちっちゃい頃は寂しかったものを、素敵なもんに変えたかった。それにはここがちょうどぴったりやったんやろな。
この世とあの世の中間の家
母親が住むとか、家の仏壇をどうしようとか、この夕日をみながら工事しながら考えていて、ここはこの世とあの世の中間の家みたいな存在にしたいなとか思ってた時があって。この世からあの世に行く準備する家みたいなイメージ。
自分も死ぬ間際も夕陽見ながら、あの世の人らとこう話せるという、繋がれるようなイメージできて、みたいな感じ。
西の景色
景色やと思う。夜景も綺麗やから。
「みんなのおうち」の家族版
最初の頃は、子どもたちはここで友達呼んで過ごしてみるとかもやってました。あさやけさんはやっぱりかちっとした空間がなくて個人の空間が緩やかやから、プライバシーがもっと欲しい年頃の人たちが順番でここを取り合いで使ってて。一人で泊まってみるとか、友だちを呼んで台所使って何か作って食べるとか、泊まるとか。お風呂も使えるから。
「みんなのおうち」の家族版みたいな感じで、ここが自立手前の子どもたちの自立練習場みたいな感じになってた。
二人の仕事場
仕事場かな。でも今、ほんとにあの部屋が一番落ち着いて、なんかちょっとでも隙見てこっち来たいってすぐ思ってしまって。針持ってる時間がやっぱり一番楽しくて。でも時間が限られてるから、完全燃焼できないから、余計思うっていうか。ずっとやりたいけどいつも時間気にして、こう終わっていかないといけないからいつもそこに来たいっていう感じで。
仕事=お金を生むことではなくて、やっぱりすごい楽しい事っていうか、自分にとって一番楽しいことが和裁みたいで。やりだしたら余計に。余計もっともっとやりたくて。だけどブレーキ踏みながらやってる感じ。
外の世界を感じる場所
ここに来た方が、なんか外の世界をすごく感じて。あさやけさんからの景色は割とすぐ山があって住宅地やから。こっち来た方が「さぁ、何か頑張るぞ」っていう。